研修会参加報告も、5回目になりました。長々お付き合いくださった読者の皆様有難うございます。
5回目は、今回の研究発表会だけでなく、このような全国大会そのものについて思うことをつらつらお話したいと思います。
アンジェロは、介護保険制度の中で介護老人保健施設という施設に位置づけられており、同じ老健が集まって形成する、公益社団法人全国老人保健施設協会に所属しています。
その他にも、一般社団法人全国リハビリテーション病院・施設協会、全国老人デイ・ケア連絡協議会といった団体にも所属していて、同じ志を持つ施設が集まって活動することで、お互いの情報交換、スキルアップのきっかけになりますし、国に対して制度改定時等の提言を行ったり、東北の震災などの様に災害時に施設同士助け合ったりできるというメリットがあります。
そして、団体だからこそ研究発表の場がありますし、団体に所属しているからこそ、研究発表に参加し常日頃の成果や取り組みを発表するいい機会となり、全国的な動向を知る事もできます。
そのほかに、研究発表の場を考えるとき・・・
各施設が検証したり研究したりした内容が、今回のように研究発表という形で全国で共有することができれば、根拠のあるデータとして、みんなが同じレベルで仕事をしていくことができます。
また、新しいことをする時に、既に発表された研究内容を前提にさらに進んだ研究をすることができます。
研究の内容はそれくらい信頼性のあるものでなければならないし、発表の場にそういう役割を持たせなければ、ただの自己満足発表会になってしまいます。
私たちは、介護保険制度に携わる一員として、リハビリやケアを漫然と提供するのではなく、科学的根拠に基づいて提供しています(勿論、計画とか、本人家族の同意とかもありますが)。
そして、科学的根拠を得るためには、様々な実証の積み重ねが必要です。
その積み重ねを研究発表などで公にすることで、私たちの仕事そのものの底上げができ、社会に貢献もできると思うのです。
介護の業界は、給与が低いとか3Kとか言われ、ややもすればマイナスイメージがありますが、根拠のある仕事を毅然として提供し続けることで変わることもあるのではないでしょうか?
その為には、常に考え続け、行動に移すことが必要だと思います。
医学や化学が発展してきたのは、考え続け、仲間との切磋琢磨があり、人類愛があったから・・・。
タイムリーな話としては、ノーベル賞受賞された山中教授も同じ姿勢なのではないでしょうか。
これからの私たちに求められるものは何なのか、何をしていくべきなのか・・・
目の前にある小さなことからでもいいので一緒に考えていきましょう~
・・・と、この辺で、、、、研修会参加の報告、最終回おしまいにします。